2007年11月23日

ころんだら、起きればよい。鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」5

新聞広告を読んで泣いたのは恐らく初めてではないだろうか。
11月22日の日経新聞の全面広告に鬼塚タイガー(現アシックス)創業者・故鬼塚喜八郎氏の「失敗の履歴書」を読んでのことだ。

私利私欲の経営者に愛想を尽かし、独立してから、バスケットシューズやマラソンシューズ開発の苦労が綴られている。

努力の末に開発したシューズを販売し始めたときの一節。

「品質に自信のあるシューズが生まれた。しかし、知名度がまったくなかった。販路もなかった。自ら行商に出た。地方を回った。旅館には泊まらず駅のベンチで寝た。ろくなものを食べていなかった。」 

自分の創業時を思い出した。
ポンコツ車で日本全国、1000店のパチンコホールを回ったこと。知名度が無く、門前払いの毎日だったこと。3日に一度の吉野家がご馳走だった頃。。。

鬼塚氏は毎年新入社員を前にしてスポーツマン精神5か条というのを読み上げた。

第1 条 スポーツマンは、常にルールを守り、仲間に対して不信な行動をしない。
第2 条 スポーツマンは、礼儀を重んじ、フェアプレーの精神に徹し、いかなる相手もあなどらず、たじろがず、威張らず、不正を憎み、正々堂々と尋常に勝負する。
第3 条 スポーツマンは、絶えず自己のベストを尽くし、最後まで戦う。
第4 条 スポーツマンは、チームの中の一員として時には犠牲的精神を発揮し、チームが最高の勝利を得るために闘わなければならない。そこに信頼する良き友を得る。
第5 条 スポーツマンは常に健康に留意し、絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の限界を拡大し、いついかなる時でもタイミング良く全力を発揮する習慣を養うことが必要である。


スポーツマンをビジネスマンに置き換えても通用する5か条である。

鬼塚喜八郎氏は今年9月に急逝した。享年89歳。
会社を家族的運命共同体と呼んだ。父を喪い、意思を引き継いだ家族(会社)は、
次の一条を付け足した。

第6 条 スポーツマンは、ころんだら、起きればよい。失敗しても成功するまでやればよい。

読み逃した方はアシックスのホームページでも読めます。



n2ublog-00043 at 00:05 │Comments(3)TrackBack(0)clip!経営  | スポーツ

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この記事へのコメント

1. Posted by blueskywide    2007年11月24日 15:09
初めまして。

私も日経の公告記事を読んで、感動しました。
ネットで探している時に偶然このブログを発見して、
tumblrに引用させていただきました。

今後ともよろしくお願いいたします。
2. Posted by 時空だす    2007年11月24日 17:03
ありがとうございます。
私もそちらを拝見させて頂きました。

オモシロイですよね。ブックマークしておきました。(^^)v
3. Posted by サムスル渡邉裕晃    2007年12月06日 06:40
はじめまして。
私も、この広告には釘付けになり、
本当に感銘を受けました。

私もブログに書いているので、
もしご関心があれば、ご笑覧いただければ幸いです。

■「失敗の履歴書」(アシックス創業者、鬼塚喜八郎さんの広告)
http://www.samsul.com/2007/12/03/post_377.php

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