2008年01月18日
恵比寿様を探せ!! その2
さて、顧客の売上属性に光をあてたのがCRMだとすると。顧客ではなくて商品にあてたのが、POSレジなどの基本原理である。
2:8の法則に当てはめると。売上80%は上位20%の商品に偏る。
ということで、20%上位の商品群をさらに目立つ棚に割り振り、売れない商品は仕入れリストから順次外して行くというものだ。(実際はもっと複雑)
これにより、コンビニなどは狭い売り場面積で効率的に商品をラインナップでき、最大公約数の顧客を確保することができる。
では、切り捨てた方に利はないのか?というと、そうでも無い。
EC(イーコマース)の世界で台頭してきた、ロングテールという理論だ。
コンビニでは「狭い売り場面積で効率的に」という例を出した。リアルの店舗では売り場面積という、コストに比例する事由によって、商品陳列を拘束される。
しかし、バーチャル(仮想)のショッピングモールなどは、商品陳列に基本限界は無い。
これを活かしたのがamazon.comである。POSデータではじかれる死に筋の商品をあえてラインナップし、希少本を買い求める顧客のニーズを売上に結びつけた。売上数は僅かだが、それが幾種類も売れれば恐竜の尻尾(ロングテール)のごとく、長く売上を見込め、総数は2:8の法則の売れ筋「2」より多くなるのだ。
これは売り場面積に拘束されないECの成功例としてあげられる。
じゃぁ、2:8はリアル店舗では全てに当てはめていいか?というと、またまた、そうでもない。
ある地方のスーパーでPOSデータに従い、死に筋の「オリーブオイル」を棚から撤去した。本来無駄な商品を省き、売れ筋を入れたのだから売上は高くなるはず。しかし、結果は売上減であった。よくよく調査すると、その撤去したオリーブオイルは近隣のスーパーの中では自店にしか置いてなく、しかも通好みの商品だった。嗜好性の高い商品を購入する顧客は富裕層に多く、調査結果によるとオリーブオイルを購入していた顧客は「ついで買いで月間80万円も使っていた」のだ!!オリーブオイルが無くなれば、その店に行く理由がなくなる。こうして80万円の売り上げ減を招いた。
2:8の法則も「客」「商品」の片方だけに寄っては違う結果を生み出すこともある。上記のスーパーの場合、POSデータとCRMデータを別々に運用した結果である。
マーケティングとは実に奥深いものなのである。角度を変えて、品を代え、手段を変えていかなくてはいけない。
追伸 写真は時空の名刺の裏です。7種類あります。
恵比寿様を探せ!! その1
恵比寿様を探せ!! その2
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