2008年02月25日

ランチェスターの法則  1対1で戦えない奴はベンチャーに向かない5

ランチェスターの法則。詳細はウィキペディアに譲ります。

同法則には2つの基本原則があります。

1、「一騎打ちの法則」
戦闘において双方の武器の性能が同じであれば、兵力が大きい方が勝つ。

2、「集中効果の法則」
持っている武器の性能が同じである集団同士での戦いにおいては、被害は戦力の二乗比の差になる。

これをビジネスに喩えると

強者の戦略
大企業は兵員・物量・武器において優れているわけだから、戦線を拡大し、敵を包囲し、せん滅すること。追随主義でも戦えるので、ベンチャーなどの新技術を遅れて取り込んでも、後から巻き返すことは可能である。資金力を背景にM&Aを仕掛けるのも有効である。

弱者の戦略
ベンチャーにおいては兵員・武器が大企業に劣るわけだから、出切る限り、戦場を狭くする(ニッチ市場)かゲリラ戦(フォーカス)に持ち込むこと。ベトナムがアメリカに勝ったよう戦術だ。差別化戦略で大企業が手をこまねく特異な分野に特化することで、一点突破を狙う。

大企業と言えども、一人ひとりの人間に大きな差があるわけではない。1対1の闘いに持ち込めば勝機はある。

つまり、1対1で戦えない奴はベンチャーに向かない。のだ。

さて、ランチェスターの法則は敵味方で語られるので、敵対的戦略となりがちだ。
マーケットが拡大傾向にあるときはこれでもいい。同法則が適用された時代は帝国主義・覇権主義・植民地支配など、外へ攻めるべき国や土地があった。

しかし、今や国境が固定され、隣国へ攻め入ったりすればイラクのごとく世界から孤立する。ビジネスはグローバル化し戦線に国境はないが、各分野においての成長鈍化は否めない。このような背景では、強者・弱者と敵対していては、縮むマーケットと共にお互いが疲弊してしまう。

強者+弱者(大企業+ベンチャー)でマーケットに対峙するのが現代の新たな戦略と言える。補完関係を築き上げれれば、お互いに利益を享受することは可能だ。

インターネットの普及で戦線を拡大しようと思えば世界的にできるし、セグメントを絞っていけば、SEOや検索エンジンでミクロに戦線を縮小特定することもできる。

電通とオプトの資本・業務提携などは好例である。博報堂もサイバーエージェントと提携する動きだ。

戦線の拡大・縮小がバーチャルで可能となった今、前時代のランチェスターの法則を無理やり適用するよりも、各社の戦略・戦術の違いを分ける基本原則として参考にするぐらいが肝要だろう。

(大企業+ベンチャー)対(大企業+ベンチャー)の戦いがすでに始まっている。

お互いの所有権を云々するより、お互いの強みを合わせて、更なる強みにする柔軟な連携こそが、ランチェスターの法則の応用となるのかもしれない。

n2ublog-00043 at 01:29 │Comments(0)TrackBack(0)clip!マーケティング 

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