2008年03月18日

システム・ソフトウェア業界の多重構造3

地方のソフトウェアハウスの問題が取り上げられて久しい。

システム・ソフトウェア開発には、ゼネコン業界のように 元請(中抜き、業界団体、SI会社)と外注先とがある。外注先も階層があり、1次下請け、2次下請け、3次受けなどがある。これが違法な2重派遣・偽装請負の温床となっている。

建設業界・土建業界に構造が酷似している。過酷な労働条件から新3Kとも呼ばれる。

この多重構造を改善しようとする動きは何十年も続いてきた。

大手ベンダーがプラットフォーム共通化の音頭を取って、開発効率をアップし、工数削減をはかり、SE不足の切り札にしようとする動きもある。中小ベンダーも利用できるため多重構造の解消の意図もあるようだ。

業界のありとあらゆる構造改革は大賛成である。ドンドン進めてほしいものである。

しかし、私は多重構造の問題は「顧客志向」の希薄(消滅)が元凶であると思うのです。

SEってなに? 技術者ですよね。つまり職人だ。
職人が手に職を極めたら、お客様に直接その腕を披露したいと思うのが当たり前である。

だから、料理人だって、建築士だって夢は直接顧客に触れる仕事をすることだ。

営業が顧客と話をすすめ、フロントSEが要件定義し、概要設計・詳細設計・仕様書を作って徐々に下に流す。下流になればなるほどユーザーからの距離は遠のく。

SEに「使う人をイメージして、開発している?」って聞くと。「ユーザーの話を聞いてくるのは営業の仕事だから」と意に介さない。(ウチじゃないよ)

顧客の問題を解決するのがビジネスなのに、上流の仕様通りに作るのが仕事だと思っている。その仕様は使い勝手が悪いと気づいているのに・・・

下に回れば、顧客は元請けだけに絞れるから楽である。効率も良いだろう。
でも、技術の内部留保はいつまで経っても出来ない。よって人が育たない。

これではSE不足・多重構造が解消するわけがないと思うのです。

「上流の企業との繋がりがあるから、元請けに回れない」という気持ちもわかる。
でも、マーケットを変えるとか、エリアを変えるとか、バッティングを避ける努力はして然るべきです。

大変な苦労の果てにあるものは、お客様からの「ありがとう」の言葉です。

お客様からの「ありがとう」のために仕事をする。
そのときの感動を多くの技術者と共有したいものです。


n2ublog-00043 at 00:01 │Comments(1)TrackBack(0)clip!経済・産業・国際  | IT so easy !!

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この記事へのコメント

1. Posted by KEIKI    2008年03月18日 16:58
これは僕がいつも言ってることです。

もう一言付け加えるとしたら

考えるな感じろ!

ってことでしょうか?


プログラマ(SE)諸君、同じ大工なら、宮大工になれ!


って、言ってみたかっただけ。 (^^;

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