12年ほど前に寺島実郎氏に「深耕」という言葉を教えて頂いた。
当時の私は環境問題に深く興味を持ち、環境カウンセラーの資格を取った頃だ。

社会や世界を見るとき、特定の「視座」(物事を認識する時の立場)を持つこと。
そこから物事を深堀していくと、点を見つめているようだが、実は全体像が大きく浮かび上がってくる。これを「深耕」という。

私の場合、「環境問題」を視座としてビジネスや社会を見ていた時期だ。
教条的な左翼思想に陥りそうになるが、ビジネス的観点がそれを押しとどめてくれた。あくまで全体を俯瞰するための「環境問題」であったのだ。

これは色々なことに応用できる。

例えばマーケティングを学ぼうとしているときは徹底的に、その分野に傾倒していく。
ここでは「マーケティング」が視座になるので、マーケティング的観点から経営を考える。とかマーケティング的観点から顧客満足度をはかる。など横に展開することも忘れてはならない。

全体像を俯瞰してみたいなら「深耕」は効果的です。

ベンチャー経営のセオリーとも言える、「フォーカス」「一点突破・全面展開」に通じるところがある。

全体を完璧にしてから行動しよう思えば、時間が掛かり過ぎてチャンスを逃しかねない。
ベンチャーは業務特化や業種特化など、経営資源を集中して行くことが重要なことなのです。(選択と集中とも言う)

ベンチャーに「あれがない、これがない」は当たり前。
しかし、絶対的自信のある「これ」があると言うのがベンチャーなのだと思うのです。

それを見つけたら、一点突破で突き進む。
外野の意見を無視しろとは言わないが、やがて外の風景は見えてくるもの。

自分にできない事を嘆くより、自分に出来ることに磨きをかけましょう。